解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午後:第34問

電気メスの対極板の電極部分が2つに分かれている理由はどれか。

1: 高周波分流をモニタする。

2: 対極板の接触不良をモニタする。

3: 患者回路の連続性をモニタする。

4: 対極板コードの断線をモニタする。

5: 対極板コードコネクタの接続不良をモニタする。

対極板は、電気手術器等の構成品として用いる機器であり、高周波電流の帰路を生体組織に熱傷などを生じない程度の低い電流密度にするために使用する、比較的大きな面積の電極である。単極形メス先電極の接地板として使用する構造とする。アンテナ対極板は容量結合型対極板であり、メス先電極から出た高周波電流は患者の体を通り、本品に回収されて本体機器に戻る。容量結合型では、接触面積と分離距離の変化でインピーダンスが変化する為、接触面積が小さいほどインピーダンスが高くなり、高周波電流が制御される。

1:本体から出力した高周波電流と戻ってきた高周波電流の差を監視している。

2:正解。電極部分が2つに分かれており、その間を検知電流が流れており、接触不良もモニタしている。

3:対極板が生体から完全にはがれた場合や、アクティブ電極コード、対極板ケーブルが断線していたら出力が停止される。

4:対極板ケーブルは2本あり、検知電流が流れなくなると断線アラームがなる。

5:接続不良があれば出力が停止される。

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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